ユーザーインタビュー
人と足のはなし
vol.3
千葉 千聡さん

千葉 千聡さん
作業療法士
医療法人健栄会 介護老人保健施設フルリール甲府
リハビリテーション科 入所テクニカルマネージャー 訪問リハビリ責任者
作業療法士として回復期病院で経験を積み、現在は老人保健施設に従事。また、作業療法とけん玉を掛け合わせたプロボノチーム「甲斐KENDAMA.CREW」のメンバーとして山梨県内を中心に活動中。
作業療法士としてリハビリテーションに取り組み、明るくシニアの方々を支え続ける千葉さんに、インソールについてのお話をお伺いしました。

昔一度、膝を割ってるんです
―これまでインソールをどのくらいご使用いただきましたか?
1年半くらいですかね。もともと膝に負担を感じる時があって、以前から違うインソールを試したりしてたんですけど、膝の負担が解消されなくて。このインソールを入れてから負担が減ったので、「いいな」と思って購入しました。
―膝の負担を感じていた膝はどちらの膝だったんですか?
左の内側です。ずっとツラいんじゃなくて、負荷のかかったタイミングでツラくなって、無くなってを繰り返していた感じです。
―なにかきっかけはあったんですか?
普通に仕事しててツラくなったんです。昔、部活で陸上競技をしていて、その時に膝蓋骨にヒビが入ったので、その影響もあるのかな?と思っています。
―膝がツラかった時って、仕事中だとこういう作業が億劫だったとか、避けていたことなどはありますか?
特にないです。気合いで仕事をしていました。弾性包帯とかでギュって締めればいけてたみたいな感じ。
―加圧して安定させていたんですね。じゃあもう弾性包帯は?
まったく使ってないですね。
―仕事以外にプライベートでも使ってますか?
私は使ってないんですよ。お仕事の時が一番負担がかかるかな?と。あとインドアなんで休みの日は外に出ないんですよ(笑)
―膝以外で何か変化はありましたか?
親指の付け根に違和感を感じることがあったくらいですかね。それも今は全然気にならないですね。当時、教えてもらった靴ひもの締め方に変えたのも良かったのかもしれません。

ご家族が「本当にありがたい」と言ってます
―ご自分では変化を感じられてらっしゃると思うんですけど、どういう方に使ってもらうと良いと思いますか?
インソールは施設の利用者さんにもお勧めしています。例えば膝に負担があった方はインソールを入れてから「気にならなくなった」と仰っています。その方は、動きすぎちゃうと膝に熱が出て動けない時期が2週間続いて、を繰り返していました。
最近は負担が少なくなったからか、歩く練習をバリバリやっています。あと、トイレも膝の関係で立位が不安定になってしまうことから行けてなかったんですけど、トイレに行けるようになったので、ご家族の方も「本当にありがたい」と言って下さっています。
他の方にも入れてるんですけど、膝が理由の方が多いですね。歩き方の癖やアライメントの崩れで膝や腰に負担を感じるという方も「負担が軽くなった」って仰ってていました。みんな歩行解析システムの点数も上がってるので、インソールの効果かな、と思っています。
―定量的にも変化がでているんですね。
先ほどの方が一番変わりましたけど、他の方もご本人たちが楽だって言ってくださってるので、インソールは大切だなと思ってます。

やりたいことや生きがいだったりとかが、足部から変えていくことで制限されずにできるといいな
―千葉さんは作業療法士ですが、作業療法的にインソールに対してどういう考えがありますか?
その方それぞれ、ご本人がやりたい活動や作業があると思うんですけど、そのやりたいことや生きがいとしての作業が足部から介入することで制限なく行えるようになるといいなと思います。
また、立位姿勢はもちろんですが、座位姿勢の時もインソールの効果を感じるときがあります。活動姿勢を取った際にしっかりと足部が床に接地できていることで力を発揮しやすくなると思います。
そのため、先ほどもお話したようにトイレ動作や食事、整容などの日常生活動作にも影響するのかな、と感じています。家の中だと靴を履いてなかった方も多いと思うんですけど、施設では靴を履いているじゃないですか?そこでゆるい靴とか柔らかめの靴を履いてたりする場合でもそれにインソールを入れるだけで結構変わったりするので。
―皆さん大きかったり柔らかい靴を履かれてますもんね。
そうなんです。そのような場合、靴を「全部買い替えて」って訳にはいかなかったりするので、インソールを入れてみて変わるのであればありがたいなと思っています。
利用者さんたちも、自分のお気に入りの靴があるじゃないですか。なので、靴自体を「絶対これにしてください」っていうのは難しいんですけど、インソールを入れるだけでそういうアプローチも楽になるのでいいかなって。

介護士さんには業界的にもっと知れ渡ったらいいのに
―座ってる時の姿勢の変化という視点をお聞きするのは初めてだったのでお聞きできて良かったです。
活動姿勢の際に力を発揮しやすいなという印象です。食事や整容なども全部そうじゃないですか。作業する時にしっかり足底が接地しやすくなるのか、皆さん姿勢がよくなるイメージです。
―ありがとうございます。
私の介入がいいのかもしれないです(笑
―最後の質問になりますが、このインソールを使って欲しいと思う方はいますか?
何人か介護士さんもインソールを入れているのですが、介護士の皆さん、腰の負担が軽くなったみたいなんですよ。介護職って腰に負担を感じやすいじゃないですか?体を使う職業の方は、入れた方が楽な方って多いと思うんですよ。靴は皆さん運動靴だったりするので、運動靴で体を使う方には入れてみてほしいなと思っています。
介護士さんって、皆さん最初に腰痛予防の為にコルセットを購入するそうなんです。インソールを入れることでも予防になると思うので、選択肢の1つになればいいなと思います。
しっかりと姿勢が構えられれば、トランスファーの時に楽だったりとか、自分の力を発揮できたりすると思うので。なので、介護士さんには業界的にもっと知れ渡ったらいいのにな、って思っています。
インタビューにご協力いただきありがとうございました!

